情報世界の新世界創造 第一章 第4話 ミドル・エピソード・サラ 『初めての選択』

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「初めての選択肢?」


「そう、あなたはこの世界で生きていくか、別の世界で生きていくか選ぶことができる。」


「というと?」


「この世界で生きていく場合、このまま私の奴隷よ。ただし、ある程度の自由は私が保障してあげるわ。私を信頼してくれるのなら、この世界を選ぶといいわ」


「もう一つは?」


「分からないわ」


「は?」


「私にも、別の世界がどんなものか分からないの。それはあなたが作る世界。あなたに、世界を作る覚悟があるかしら?」


「俺は・・・俺には世界を作るなんて無理だ」


(やっぱり、だめなのね)

「そう、それなら、また頑張ってボタンを押してね。ペースはあなたの好きにすると良いわ。ある程度貯まれば私が道を作ってあげる」

(もう、後戻りはできない。世界は、私が作る!)


「おう!まかせろ!」

(はあ・・・)


ポチポチポチポチポチ・・・

(これからどうしようかしら)

ポチポチポチポチポチ・・・

(まずは借金を返させて、でも、それこそ何もすることがなくなりそうね。まだだめだわ、自分の意思で辞めさせないと)


(私の作る世界・・・)


(私にできるのかしら?)


(いいわ、とりあえずやってみましょう。どんな世界を作ろうかしら)


(ここではなんでもできる、奴隷なんていらない)


(病気もない、貧困もない、争いもない、そんな世界)


(無くすものを考えるのは簡単だ、何か楽しい事を作らないと)


(テレビ・・・そんなものは作れない。情報がないと作れないんだ、テレビに映る内容は?自分で考えるしかない。そんなもの楽しいわけがない)


(スポーツ・・・一人じゃできない)


(ゲーム・・・自分でゲームを作るところから?そんなのは無理だ)


(インターネット・・・やっぱり人が必要だ)


(人を作る?無理に決まっている。いや、私には無理でも、もしかしたら・・・)


(やっぱり、一人じゃだめなんだ・・・)


(どうやっても自分だけでは世界が成立しない)


(あいつしかいない。あいつにやってもらうしかない)


(あいつの名前・・・なんなのかしら)


 

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